今シーズンのスギ花粉は、例年並みの2月中旬のスタートですが、飛散量は例年の1.5倍です。2025年夏が全国的に高温多照で花粉の雄花が形成されやすく、昨シーズンと比べると1.7倍とかなり多い見込みです。ピークは3月初旬から中旬で、これから注意が必要です💡
花粉症の治療にはどのような治療があるのでしょうか?
花粉症の治療は、「くしゃみ・鼻漏型(鼻水)」「鼻閉型」に分けて考えています。日常的に用いる主な治療薬は以下になっています。
🌲抗ヒスタミン薬
まず病院で処方されることの多いお薬です。アレルギーを起こすヒスタミンが作用するのを防ぎます。現在は眠気が出にくいタイプの抗ヒスタミン薬が処方されることがほとんどです。年齢、症状や生活スタイルに応じてお薬を調整します。
🌲抗ロイコトリエン薬
ヒスタミンと同じく、アレルギーを起こすロイコトリエンという物質が作用するのを抑えます。特に鼻づまり「鼻閉型」に対して効果があります。
🌲鼻噴霧用ステロイド
追加治療として検討されます。数時間から数日で効果は認めますが、ピークに達するのに1-2週間かかります。花粉シーズンは継続使用が望まれます。一方で、同じ点鼻として血管収縮薬もありますが、連用で症状が悪化する可能性もあり、医師の指示のもと短期間の使用にとどめる必要があります。
これらの治療は症状が少しでも出た場合は早めに開始することでその後の症状を抑えられます。また症状のない場合、花粉飛散のどのくらい前から治療を開始するべきかいくつかの研究がありますが、4-6週間少なくとも1週間前には開始しているのが良いとされています。
上記の治療で効果の乏しい場合に考慮されます
🌲アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
アレルギーに関しての根本的な体質を改善していく治療になります。5歳以上で実施可能です。1日1回、舌の下にお薬を置いて1分程度保持します。治療期間は3-5年となります。慣れてしまうと生活の一部になり継続しやすいです。スギ花粉飛散時期をさけて5月中旬以降に治療開始します。早めに開始することで、次シーズンに効果を感じることも多くあります。
🏠ご家庭でできること🏠
・花粉飛散情報を確認する
・外出時はマスクやメガネの着用
・花粉のつきやすい、毛羽立ちのあるコートの着用はさける
・帰宅後は、髪の毛や服についた花粉を落として部屋に入る
・早めの手洗い・洗顔・鼻かみ・鼻あらい
・花粉の飛散の多い日は洗濯物の外干しは避ける
・花粉の多い日はできるだけ窓と扉を閉めておく。換気窓は小さめに、短時間で換気する
・特に窓際の掃除をしっかり行う
今年の花粉症シーズン、対策をしながら乗り切りましょう!
つらい症状等いつでもご相談ください🌱
参考資料・文献:
日本気象協会花粉飛散傾向2025-2025
鼻アレルギー診療ガイドライン2024
Determining an Appropriate Time to Start Prophylactic Treatment with Intranasal Corticosteroids in Japanese Cedar Pollinosis, Medical Sciences , 2019
General practitioner and patient perspectives on intranasal corticosteroids for allergic rhinitis: Treatment duration and obstacles to adherence, findings from a recent survey ,World Allergy Organization Journal,2024 他


