
お子さんはもちろん、ご家族にとっても気が重くなりがちな予防接種や血液検査、皆さんはどうされていますか?痛みをゼロにはできませんが、ちょっとした声かけや心の持ち方で大変さが少し軽減されるかもしれません。
大切なこと
- 発達段階に合わせる
- 嘘をつかない
- 短く具体的に説明
- 「選べる感」を与える
- 痛みより安心感を支える
いつ伝えたら良い?
実臨床では年齢別に以下がよく推奨されます。
- ・乳幼児:直前〜当日
- ・3〜5歳:数時間前〜当日朝
- ・学童:前日〜数日前
- ・思春期:早めに十分説明
これは「時間感覚」と「不安を頭の中で反復する能力」が年齢により異なるためです
「過度に早い説明は anticipatory anxiety(予期不安)を強める」一方、「全く説明しないと医療不信や制御感喪失につながる」とされています。 また、小児の処置痛研究では、注射そのものより「予期不安」が苦痛を増幅することが繰り返し示されています
乳幼児期(0−1歳)
- ・言葉の理解は限定的
- ・親の表情・声で安心/不安を感じる
- ・抱っこが重要
- ・声かけ:「ママ(パパ)がいるよ」
- ・体をさする 触れ合う
- ・おしゃぶり
- ・落ち着いた声
幼児期前期(1−3歳)
- ・“怖い”が強い
- ・理由説明はまだ限定的
- ・身体拘束への恐怖が強い
- ・選択肢を与える:「右と左どっち?」
- ・良い声かけ:「ぎゅーって抱っこするね」「3つ数えたら終わり」「おててはママと一緒」「頑張るお手伝いするよ」
- ・NGな声かけ:「痛くないよ」「何もしないよ」
幼児期後期(3−5歳)
- ・想像力が強い
- ・長い説明は逆に不安増強
- ・動画を見ながら 歌を歌いながら 数を数えながら
- ・良い声かけ:「お薬が体を守るよ」「チクっとするかもしれない」「終わったら教えてね」「一緒に深呼吸しよう」
- ・NGな声かけ:「泣かないよ」 「赤ちゃんみたい」
学童期
- ・理由理解可能
- ・恥ずかしさあり
- ・control感が重要
- ・深呼吸をする 動画を見ながら気を逸らす
- ・“協力できた感”を残す 「上手に体を動かさずできたね」
- ・良い声かけ:「何が一番心配?」「どうすると楽そう?」「見たい?見ない?」「自分で数える?」
- ・NGな声かけ:「泣かないで」「もう小学生だよ」
思春期以降
- ・尊厳・プライバシー重視
- ・needle phobia(針恐怖症)の可能性もあり
- ・説明は本人に直接話す
- ・過度な励ましを避ける
- ・子ども扱いしない
- ・良い声かけ:「どういう方法がやりやすい?」「前回つらかったことある?」「準備できたら教えて」
- ・NGな声かけ:「みんな平気だよ」は孤独につながる、「そんなに怖い?」は羞恥につながる
痛みの記憶〜Pain Memory
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小児では「実際の痛み」だけではなく、“その痛みがどう記憶されたか“が、その後に影響しやすいです
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